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辺野古&高江紀行2022春(2)
2022年04月30日
先週から連日30度近い気温と100%近い湿度で、いよいよ梅雨入り間近かな沖縄地方です。
大型連休に入り、観光地には観光客が増えているように感じます。
ヤポネシアも、ほんのちょとずつではありますが、お客さまが戻り始めてきています。
一昨日4月28日は、1952年にサンフランシスコ講和条約が発効した日。
これによって連合国による日本占領が終わり、日本の主権が回復したとされています。
それと引き換えに沖縄は本土から切り離され、アメリカの統治下に残されました。
それ故、沖縄ではこの日は「屈辱の日」と言われています。
それでは、お待たせしました。
北部家族旅行のレポート2日目をお送りします。
(1日目はこちら)
2日目
朝ゆっくり目に起きて、宿(クッション)で朝食。
基本素泊まりの宿ですが、夕食は宿泊者共同で用意、朝食は支援者の差し入れで、宿の共用スペースで食べることができます。
朝食後は、宿でお世話してくださったNさんが「ぜひ子どもたちにも知ってほしい」と、辺野古をガイドしてくださいました。
辺野古の浜、ゲート前のテント、河川付け替え工事の現場(第3ゲート)を案内してもらいました。
クッションで同宿だった、県外から座り込みに来ている80代の方も一緒です。
この方、コースケが初めて辺野古を訪れた2005年9月にも辺野古に来ていたそうで、「もしかしたら17年前にもお会いしていたのかもしれない」と前夜話が盛り上がったのでした。
高校生のしょーこは意欲的に、小学生のカナコもそれなりに、Nさんの話を聞いていました。
第3ゲート前でお別れし、私たちは高江に向かいます。
辺野古から1時間のドライブで、高江に着いたのはちょうどお昼。
まずは腹ごしらえに「山の駅 たかえ特産品直売所」で沖縄そば。
ミニミニ北海道物産展が催されていました。
山の駅から車で約6分でN1ゲート前のテントへ。
雨がパラパラと落ちてきました。
昨日辺野古の浜のテントで会ったTさんがこの日のテント当番で再会。
「ヘリパッドいらない住民の会」のSさんも来てくれて、高江の現状を聞きました。
ヘリパッドが完成した今は、米兵に「あなた方は歓迎されていないよ」とプレッシャーを与えること、飛行の記録を取ること、民家に近いヘリパッドの返還と回復を求めることなどの活動をしているそうです。
Sさんにお願いしていた高江支援のTシャツもゲットできました。
ゲートでは、沖縄防衛局に雇われた警備員が一日中立っています。
雨の日も、晴れの日も、大変な仕事だとは思います。
6月5日(日)には、東村農民研修施設(2年前に道の駅になった「サンライズひがし」のそばです)で「高江座り込み15周年報告集会」が行われます。
高江での抗議活動は私たちが沖縄に来た翌年から始まり、縁あって私たちも関心を持って応援しています。
>> やんばる東村 高江の現状「高江座り込み15周年報告集会のお知らせ 」
夕方、まだ少し早い時間だったので、ちょっと足を伸ばして「ヤンバルクイナ生態展示学習施設」にヤンバルクイナを見に行きました。
今まで、鳴き声は何度か聞いたけど、その姿はドライブ中に一瞬見えた(と思う)だけしかなかった貴重なヤンバルクイナを、じっくりと観察することができました。
かわいいー!
2005年には700羽ほどまでに減ってしまいましたが、外来種である天敵のマングースの駆除が進んで、今では約1500羽ほどに回復してきているそうです。
しかし、車にひかれるなどの事故は後を絶ちません。
曲がりくねったやんばる路をドライブする時は、くれぐれもゆっくり安全運転でお願いします(急ぐ時は西海岸を使うといいですよ)。
雨の中、この日泊まる「民宿島ぞうり」さんに到着。
高江から車で25分、辺野古からは40分と、便利な場所にある、半農半民宿のコテージスタイルの宿。
高江と関わって東村に通うようになったころからのお付き合いです。
民宿業者としても、私たちの先輩でもあります。
ここに来る時は、雨が降ることが多い気がする……。
お母さんの自家製の野菜の手作り料理が、ここに泊まる醍醐味。
この日はかぼちゃの煮つけピカタとチシャ菜のチャンプルーでした。
夜は修学旅行の晩のように、家族でトランプをしたりおしゃべりして大笑いしたりしながら眠りにつきました。
3日目に続く。
(コースケ)
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