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沖縄県、辺野古の埋め立て変更を不承認
2021年11月30日
明日から12月。
ひとつだけ遅れて実った今年最後のドラゴンフルーツは、収穫前にカラスにつつかれてしまいました(季節外れだったけど、大きく育ってたので残念!)。
この一週間ほど、沖縄も寒くなってきて、長袖を着て過ごしています。
23日の夕方には、空から水筒が降ってきました(RBC「オスプレイ“水筒”落下 住宅街の民家先に…」)。
大きなニュース。
先週、辺野古の米軍基地建設に伴う軟弱地盤の改良工事のために沖縄防衛局が県に提出していた埋め立て変更承認申請を、「工事完成の見通しが立たない」として不承認としたと発表しました。
>> 沖縄タイムス記事
埋め立て予定の大浦湾にある深さ約90mの「マヨネーズ状」と言われる軟弱地盤の調査が十分されていない点、ジュゴンへの影響が適切に予測されていない点、普天間基地の危険性の早期除去につながらない点等で、埋め立てに関する法律に適合しないと、県が判断したものです。
水深70mより深い地盤改良工事は海外を含めても実績がなく、90mの軟弱地盤の工事ができるかは不確実。また、もし工事したとしても地盤沈下の可能性があります。
この限りなく不可能に近いと思える工事の完成を待てば、普天間基地の返還は早くて2030年代半ばになるそうで、これは1996年に日米両政府で合意したSACO合意の5〜7年以内の全面返還とは合致しません。
「辺野古が唯一の解決策」と政府は言い続けていますが、解決できそうにない策しかないのなら、日本政府の交渉相手は沖縄県ではなく、アメリカ政府なのではないでしょうか。
そして、今回の県の不承認の翌日には、「埋め立て工事開始以前の2015年に政府が軟弱地盤を把握していたのにもかかわらず、公表しなかった」という報道がありました。
>> 沖縄タイムス社説「[軟弱地盤15年に把握]隠蔽に不信募るばかり」
工事を進めたい政府にとっては、「不都合な報告」。
公表すれば工事計画の実施が難航しただろうことは明らかでした。
できそうにない工事を、そうまでして進めようとする政府は、基地が完成しなくても莫大な費用の係る工事さえできれば良いのかな、と勘ぐってしまいます。
今後は、いつもの通りの法廷闘争になりそうです。
(コースケ)
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