沖縄に原発!?
7月17日の新聞に、見過ごしてしまいそうな見過ごせない記事がありました。
何と、沖縄にも原子力発電所を作る準備が始まっているのです。
要らねぇ、欲しくねぇ。
またひとつ取り組みが増えてしまいそうです。
小型原発研究も/「あらゆる発電法必要」(09年07月17日付け「沖縄タイムス」)
沖縄電力は中長期経営計画に小型原子力発電導入の可能性について研究を進めることを初めて盛り込んだ。沖電は全国10電力会社の中で唯一、原発を持たない。燃料を石油や石炭に頼っているため、原油価格変動の影響が大きく、二酸化炭素(CO2)など温暖化ガス排出量も多い。
原発は(1)発電の過程でCO2が出ない(2)ウラン燃料の再利用で資源が有効利用できる―などの特徴がある。温暖化問題への関心が高まり、大量のCO2を出す火力発電への風当たりが強まる中、沖電は「あらゆる発電方法の検討が必要」と原発を研究する理由を説明している。
すでに沖電は2000年ごろから研究を始めており、導入する場合は県内の電力需要から小型原発が有力とみている。原子炉の出力20万~30万キロワット前後で、建設中の吉の浦火力発電所1号機と同程度の規模だ。沖電は、小型原子炉を研究・開発する日本原子力発電に社員を出向させて人材を育成しているほか、各電力会社でつくる電気事業連合会などを通じて原発関連の情報収集に取り組んでいる。
記事では「原発は(1)発電の過程でCO2が出ない(2)ウラン燃料の再利用で資源が有効利用できる」とありますが、実際には、燃料の製造・使用済み燃料の処理・施設の建設や保守点検などで多くのCO2を出します。使用済みウラン燃料のうちわずか1%しか再利用されず、それにも多大なコストとエネルギーがかかるのです。
そして海や大気中に放射性物質を放出し、発電施設を冷却するために海水の温度を上げます。
記者は電力会社の発表をそのまま記事にしただけなのでしょうが、もう少し勉強しておいてほしかったですね。
そこまでしても原発を進めようとしているのは、電力会社が儲けるためで、環境のためではありません。
「あらゆる発電方法の検討が必要」というのなら、バイオマス燃料や太陽や地熱、海洋エネルギーなどに取り組んでもらいたいものです。
田中優さんのお話はとても分りやすく、参考になります。
CO2と温暖化の関係については、私は異論を持っています。
温暖化の原因がCO2なのではなく、温暖化の結果CO2が増えていると考えます。
もちろん、石炭や石油などの限りある化石燃料(ウランを使う原子力発電もそうです)に頼ることはもうそろそろ止めなければなりません。
とにかく、沖縄でも原発導入の準備が進められているとのこと。
この動きを、これから私たちは注視していきます。
(コースケ)
関連記事