映画「ひめゆり」が紡ぐ縁
映画「ひめゆり」をご覧になりましたか?
映画「ひめゆり」とは・・・
監督の柴田昌平氏が、13年の歳月をかけてひめゆり学徒隊の生存者との対話を続け、彼女たちの言葉を丹念に紡いだドキュメンタリーです。
柴田さんは古くからのヤポネシアのお客様でもあります。
私たちが沖縄に来て間もなく、柴田監督が完成した映画のプロモーションで来沖し、ヤポネシアを訪れてくださったのが最初の出会いでした。
その後「ひめゆり」は、各地で話題を呼び、静かに、でも着実に上映の輪が全国に広がっていきました。文化庁映画賞大賞など多くの賞にも輝いています。
映画「ひめゆり」を通じて、ヤポネシアでステキな縁がいくつも生まれています。
製作のプロダクション・エイシアではこの映画のアニメーション版を企画中で、その取材のために、広報担当のFさんとイラストレーターのKさんがヤポネシアに滞在されました。お二人はひめゆりの生存者の話を聞いたり、戦争の壮絶な現場であった壕や海岸を歩いたりして、戦争の追体験をされました。新作映画では、戦前のひめゆりたちの暮らしや表情を再現したいそうです。
柴田監督の古くからのお友達Kさんは、スイスのご自宅で小さな上映会を繰り返し行っています。スイス在中の日本人の間で、映画が話題になっているそうです。今回の帰国で初めて沖縄を訪れ、ひめゆり資料館にも足を運びました。「ドキュメンタリーは地味なのでブームになりにくいけど、この映画は観れば必ず胸に響く。だから一人でも多くの人に見てもらうために上映会を続けていきたい」と語ってくださいました。
Iさんは地元山口県で上映会を主催したばかり。ヤポネシアのブログで柴田監督との繋がりを知り、宿泊してくださいました。滞在中にもう一度映画を観て、ひめゆり資料館を訪れ、新たにいろいろな思いが湧いてきたと言います。また上映会の企画を考えているそうです。
ヤポネシアで「ひめゆり」が話題にのぼり、次の日お客様同士で映画を見に行くということもありました。
中には、映画に出てくる証言者の方に子どもの頃話を聞いたということに気付き、忘れていた沖縄との接点を思い出し衝撃が甦ったというかたもいらっしゃいました。
映画を通しての小さな出会いが、人生を豊かにすることもあります。
ひとつ一つの縁に、感動をもらい、人と繋がる喜びを実感しています。
映画「ひめゆり」。
静かに語り続ける生存者たちの声は、戦争の悲惨さ、真実を知ることの大切さを教えてくれます。
それは、私たちがどう生きるのか、どんな未来を選択するのかという問いかけでもあります。
ぜひ一人でも多くの方に観ていただきたい映画です。
沖縄市の
「くすぬち平和文化館」では、毎月第2・第4土曜日の14:00から上映をしています。
各地の上映スケジュールは>>
こちら
映画「ひめゆり」公式サイト
(きょうこ)
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