県民大会、メモリーウォーク

コースケ+きょうこ

2018年08月11日 23:43

今日、台風14号が近づく中で、「辺野古断念を求める8.11県民大会」が那覇市の奥武山公園で行われました。
時折強く降る雨の中でしたが、7万人もの人々が、それぞれの思いで、集まりました。
多くの傘で見えませんでしたが、壇上には、亡くなった翁長知事のための席もあり、彼がかぶって参加する予定だった青色の帽子が置かれていたようです。
辺野古に基地を作らせないこの運動は、1人のカリスマ指導者のもとに動いているのではなく、民衆がそれぞれ参加している動きだと思っています。
だから、その先頭に立つ知事が亡くなったことは残念だし、悲しいことだけれども、動きは揺るがずに続いていきます。
結局、翁長知事による埋立承認の撤回が実現しなかったことは、彼に投票した身として、残念でなりません。
職務代理者となった副知事による承認撤回の執行と、それに伴う工事の停止を、強く望みます。

午後は、ひめゆり平和祈念資料館で行われた「メモリーウォーク」の作品発表会。
メモリーウォークとは、オランダ・アムステルダムのアンネ・フランク・ハウスが世界各地で開いているワークショップで、20か国以上で開催されているもので、日本では初とのこと。
4日間の日程で、地域のモニュメントについて専門家と一緒に学び、数名ずつのグループ(ほとんどが初対面)で短い映像作品を作り上げ、その過程でそれぞれが平和について考え学びを得るという、若者対象の教育プログラムのです。
>> 参加者募集チラシ
今回は、県内外から14名の学生が参加し、2つのチームに分かれて、それぞれ荒崎海岸にある「ひめゆり学徒散華の跡」碑と、米須小学校の向かいにある「忠霊の塔」を題材とした作品が作成されました。
うまく伝えられないのですが、面白い企画でした。
RBCとOTVが取材に来ていて、両局がニュース番組で伝えてくれる予定になっているので、そちらをご覧いただければと思います(RBCは8月14日火曜日の夕方6時台の番組内、OTVは未定。web上でも動画で見られるようになると思いますので、県外の方にも見てもらえます)。
【8月14日追記:OTVでは、15日水曜日に放送予定だそうです】

福永家のメンバーがインタビューされたので、ニュースで取り上げられるかもしれません。
このワークショップの講師として招かれたヤン・ポール・ダブルマンさんは、1週間ヤポネシアに滞在してくださって、私たちも貴重な体験ができました。
機会を与えてくださったひめゆり平和祈念資料館の皆さまにも、感謝申し上げます。
出来上がった映像作品は、ひめゆり平和祈念資料館のサイトで公開される予定です。
>> ひめゆり平和祈念資料館公式サイト

命や平和について考える日々です。
今では子どもたちが学校へ行けることや、男女ともに参政権があることが当然に思えるように、いつの日か、戦争や武力などに怯えることなく暮らせることが当たり前の世の中になることを心から望みます。

台風14号は、どうやら直撃を免れたようで、遠ざかりつつあります。
糸満にも、久しぶりに少し雨を降らせてくれたようです。

(コースケ)





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