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埋立承認、ついに撤回!
2018年08月31日
やっと出ました!
沖縄県は8月31日、仲井真弘多前知事による辺野古公有水面埋め立て承認を、撤回しました。
これによって、政府は辺野古の基地建設工事の根拠を失い、工事がストップします。
「沖縄県民に寄り添う」としている政府ですが、対抗措置として撤回の取り消しを求める訴訟を起こし、その裁判の間効力の一時停止を申し立てることが予想されています。
もし本当に寄り添うのであれば、国は裁判の前に県が正々堂々と話し合うべきだと思います。
なぜ辺野古でなくてはならないか、そもそも普天間飛行場の代替を日本に置くことが本当に必要なのか、普天間基地を無条件で閉鎖することはできないのか……。
国と県の両者が、誠心誠意、正直に対話し、工事の是非を判断する材料を国民に与えることで、解決につなげてほしいという理想を私は持っています。
しかし、是が非でも辺野古の海を埋め立てて基地建設を遂行したい政府は、決してそうはしないでしょう。
中国や北朝鮮の脅威から日本を守る抑止力として、地理的(あるいは政治的)に沖縄しかないという人もいます。
果たして、中国や北朝鮮が、日本を攻撃してくるでしょうか?
そもそも、海兵隊(普天間や、辺野古のキャンプシュワブ等の部隊)は沖縄にいようがいまいが、ミサイル攻撃などには対抗できない部隊です。
また、日本政府が言うように、辺野古に基地を作らなければ、日米の関係が悪化するでしょうか?
これだけの地元の反対を受けて、アメリカ側は「辺野古が唯一の選択肢」という文言を2015年の国防権限法最終案で撤回しています。
日本が辺野古に固執していると、アメリカ側が感じているほどなのです。
そもそも、普天間基地は人口密集地にあって、アメリカの規則では滑走路の周囲に緩衝帯を設けなければならないところが日本ではその範疇外ということで滑走路と住宅等の民間地がフェンス1枚で隔てられている状況です。
墜落等の事故も多く発生し、世界一危険な飛行場とも言われる普天間飛行場は、即時無条件撤去し、その後に辺野古基地建設を考えてもいいのではないでしょうか。
普天間基地の閉鎖は辺野古基地建設との交換条件に現在なっていますが、辺野古の人質に、普天間が取られている気がします。
長くなってしまいました。
もっと詳しく書きたいこともありますが、かいつまんでこれでも短くしたつもりです。
少しでも多くの人に、考えるきっかけや判断材料の一つとなれば幸いです。
(コースケ)
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